必ず読んでほしい、電動一輪車・セグウェイに乗る前に必要なモノ・知るべきこと。

初心者向け
電動一輪車に乗ってみたけれど、難しい?怖くない?
乗れるようになるには、どれだけ時間と初期費用が掛かる?
どこで乗ったらいいの?

電動一輪車の楽しさを多くの方に知ってもらいたい、しかし現状ではあまりにニッチ過ぎて
実際に購入まで踏み切るには、なかなかハードルが高いのではないかと思います。

そこで今回は、電動一輪車に実際に乗れるようになるまでの初期費用と
必要なモノ・知るべきことを挙げてみることにしました。

もしあなたが電動一輪車に乗ってみたいと考えていて、だけど購入まで踏み切れないといった方は、
この記事の内容を読んでから決めてみてはいかがでしょうか。

費用

まず、電動一輪車に乗りたいと思ったとき、どれだけの費用が必要なのでしょうか。
製品本体も合わせて試算してみたいと思います。

製品本体

製品本体の価格です。当然ながら、初期費用の中では一番高い出費となります。
購入する車両によりピンキリですが、

  • ローエンドモデル(25km/h):約¥50,000~¥80,000
  • ミドルエンドモデル(40km/h):約¥100,000~¥180,000
  • ハイエンドモデル(50km/h~):約¥220,000~¥360,000

値段を見ればわかる通り、現在日本の公道を走ることができないオモチャにしては、
最新のゲーム機以上の価格に驚くと思います。

しかし数年前は、ローエンドモデルの半分程度の性能ながら2~3倍程度の価格で販売されていました。
(例:18km/h 約¥220,000)

技術の発展や、新型の登場によって価格の下落が進み、(いまだに高価ではありますが)
やっと消費者が大枚をはたいても購入に踏み切れる値段になってきたと思います。

これからも市場が拡大すれば、より高性能・低価格な製品が開発されるようになり、
将来的には消費者にとってさらに気軽に手が届くモノになっていくことでしょう。

また日本でも、特殊低速車両に関する法改正の本格的な議論が始まっています。
数年と言わず、2022年頃には自転車専用道路や限られた公道で走行が可能になると考えられています。

電動一輪車・セグウェイが公道を走れる日が現実になります。

近い将来、オモチャにしては値段の高い代物から、実用的な交通手段に変わる可能性が高いので、
買っても損ではないと思える日が来るのではないでしょうか。

さて、そんな大枚叩いて購入することになる電動一輪車ですが、
初心者の方にはローエンドモデルをおススメします。

初心者におススメの電動一輪車4選



おススメしている車両やレビュー記事も見て頂ければ、
アナタにあう電動一輪車が見つけられることと思います。

ninebot one S2レビュー記事

KINGSONG KS-14Dレビュー記事

INMOTION V5Fレビュー記事

事前に準備するべきモノの費用

電動一輪車は製品本体だけ購入してもそれなりには楽しむことは可能ですが、
楽しみの価値を価格相当分取り返そうとするならば、他にも色々と準備をしておく必要があります。

アナタが住む場所・電気料金

前提条件として、電動一輪車を保管するための場所があること、
充電を行う為のコンセントがある・電気を開通して通電している必要があります。

  • 住宅ローン:???万円
  • 家賃:???万円
  • 月額電気料金:約¥3,000~¥15,000
  • 一回当たりのフル充電に掛かる費用:約¥30~¥60

フル充電一回あたりの金額は、1000Whあたり¥30で計算しています。例を挙げます。

  • ninebot one S2:310Wh 約¥10
  • kingsong KS-S18:1100Wh 約¥33
  • kingsong S20eagle:2200Wh 約¥66

スマートフォン

電動一輪車とスマートフォンは切っても切り離せない関係にあります。

専用のアプリと相互通信し、車両の状態のチェックや、ファームウェアのアップデートを行うなど、
車両本体だけでは満足に機能することができず、車両とアプリが揃って初めて性能を発揮します。

また、アプリを使用する際には、インターネットに接続して必ずアカウントを作製する必要があります。
電動一輪車自体、made in China ですので、アプリもChinaに接続することになります。
気にされる方・気になる方は電動一輪車に乗ることは諦めるべきかもしれません。

スマートフォン(アプリ)と電動一輪車は切っても切り離せない関係にある
  • スマートフォン本体価格:約¥5,000~¥40,000
  • ネット料金:約¥980~¥3,980

その他の備品

電動一輪車に乗る際に必要になる、最低限度の備品についてまとめてみました。
必要に応じて増やしていけばいいと思いますが、必須項目はできるだけ揃えておきたいところです。

  • プロテクター・防具:約¥2,000~¥10,000
  • ヘルメット:約¥10,000~¥50,000
  • 米式タイヤバルブ対応・インジケータ表示のある空気入れ:約¥3,000
  • バルブエクステンダー:約¥2,000
  • 六角レンチセット(ミリ仕様):約¥300~¥5,000

防具については、重装備であるほどよいのですが、どうしてもお金との兼ね合いに
なってきてしまうと思います。

転倒した時にケガをしない、または軽傷であればまだマシですが、
大ケガをしてしまった場合、楽しい時間が台無しになってしまいます。

また、10km/h以下の速度で練習するのであれば、乗る際の最低限の装備として
軍手以上の手袋をするようにしましょう。

それには理由があります。もし転倒してしまった場合、
反射的に手のひらを使って受け身をとろうとするからです。

その際に手のひらの皮を簡単にすりむいてしまいます。

転倒して皮を擦りむき痛い思いをするのと、無傷で無事な状態とでは、
その後の練習の継続判断に大きく影響します。


転倒しないようにするのではなく、転倒してしまった後のことを考えて、今できることをしましょう。

ヘルメットは非常に重要です。自転車のロードレース用か、できれば
オートバイのヘルメットを使用することが望ましいでしょう。

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因みに、電動一輪車を乗る人達には何故かオフロード用ヘルメットが好まれる傾向にあります。

タイヤに空気を入れるために必要なモノなどは別記事にまとめましたのでそちらをご覧ください。

時間

電動一輪車に乗る為のモノはあらかた揃ったとします。

それでは次に、実際に初めて乗るところから、乗れるようになるまでどの程度の時間が掛かるか、
またそれ以前に知っておくべきことをまとめてみました。

充電時間

電動一輪車はほぼバッテリーの集合体で構成されており、その容量はとても大きいので、
付属の充電器でフルに充電を行うとおおよそ3~7時間かかります。

充電最中のKSー14D

フルに充電されても、過充電されないようになっているので、
走行したいと思った前日から充電しておくのがよいでしょう。

ライディングスキル

まず、電動一輪車に乗る為に、一輪車に乗れる必要はありません。
つまり、一輪車を練習する時間はゼロ時間です。

電動一輪車は、電源を入れるとジャイロセンサーが車体の前後方向の角度をモニターし、
車体が前後に傾くと、モーターが前後に回転加速することでバランスをとります。

バランススクーターの特徴。

そのため一輪車のように、前後にバランスをとる必要はなく、
通常であれば、手前に転んだり、後ろに転んで尻餅をつくこともないのです。

ですが、これまでのタイヤが二つあるセグウェイとは異なり、
一輪ゆえに左右のバランスは自分でとる必要があります。

左右にバランスをとる乗り物つまり、自転車に乗れる最低限バランス感覚は必要になります。

練習時間

おおよそ6時間以内には乗って走れるようになります。

センスがよければ10分も必要ありません。ただし、
体幹が極端に悪い方だと1日では済まない可能性があります。

ですがその程度です。自転車に乗ることができる方は、
時間をかければ最終的に乗れるようになることでしょう。

乗車練習

もちろん、早く上達するためには事前知識を意識することと、練習の仕方が重要になります。

因みに私の場合は、何もわからない状態から、コツをつかんで前進できるようになるまで
2時間程度かかりました。

それ以降も乗り続けて、徐々に上達していったので、
一度乗れるようになってからは、あとはひたすら走ることに快感を覚えながら上達していくだけです。

電動一輪車に乗ったことのない方に向けて、一から始める電動一輪車の乗り方を記事として
まとめましたので、宜しければそちらもご覧ください。

電動一輪車の乗り方、教えます。

場所

これが今の日本で一番厄介な、電動一輪車を乗る際に誰もが避けて通れない、
知っておかなければならない問題です。

以下の内容に関しても、基本は自己責任でお願いいたします。
(プライバシーポリシーをご参照ください)

では何が一番問題視されているのかというと、公道を走行すると道路交通法に違反するという点です。
それはなぜなのか、違反するとどうなるかなどは、今後の記事で詳しく紹介したいと思います。

電動一輪車は、どの場所なら走行することができるのでしょうか。

私有地

私有地での走行は道路交通法には違反しません。
ただし、私有地の所有者が使用を許可してないことを問題にすることはあります。

しかし多くの場合、電動一輪車が乗れるような広い私有地を使用できる方は多くありません。
では私有地以外ではどこで乗ることができるのでしょうか。

駐車場

あなたがその駐車場を使う目的で契約していた場合は、道路に面していようがいまいが、
そこは公道には当たりません。

立体駐車場などはすでに公道から完全に隔離されていますので、
走行しても道路交通法には違反しません。

公園

公園は私有地ではありませんが、道路交通法に触れません。
「公園内もみなし公道である」と主張される方がいますが、
公園内で道路交通法が適用された判例はありません。

それどころか、だれもが通ることができるコンビニの駐車場が公道ではなく
私有地と判断された判例があります。

…そういった水掛け論はこの場合どうでもいいのです。
現実として、警察は公園内で道路交通法を適用して違反切符を切ったりはしないということです。

次に、「公園内での走行には許可が必要」というよくある文言について考えてみたいと思います。

はたして本当でしょうか。多くの市の公園条例の条文を確認してきましたが、

  • 「搭乗型移動支援ロボットを乗り入れてはならない」
  • 「走行には許可が必要」

といった条文は見つけることはできませんでした。

また、だれの許可が必要になるのでしょうか。

条例の中では市長が最終判断を行うと書かれていると思いますが、
現実として、判断するのは市の公園課の担当になる場合がほとんどです。

公園を管理している管理人というのは、指定管理者制度により市から業務委託された民間会社の社員です。
ですので、走行の許可を公園の管理人が一存で決めることはできず
その可否は市に問い合わせないとわからない筈です。

時々、公園の管理人が「危ないから」と言う理由で走行を禁止する場合がありますが、
そういった場合には以下のような初期対応を試みましょう。

明らかにそれアナタの感想ですよね?

「危ないから」が本当ならば、犬の散歩が公園内で認められているのはなぜでしょうか。

その犬が人に噛みついてケガをさせる危険は全くないとでも言い切れるでしょうか?

公園に犬の散歩をさせるのに許可をとることはありませんし、
誰も犬が人をケガさせるとは常識的に思っていないので、何も言わないだけなのです。

その違いはあくまで「これまでの人の常識」による「ただの主観」にほかなりません。

すなわち、電動一輪車の走行もこれから一般的になり、人々の常識になれば、
そのようなつまらないイザコザもなくなっていくものと考えられます。

私の友人Tの経験談として、電動一輪車で公園を走行していたところ、
管理人が来て急に叱責されて降りるようにと怒鳴られたそうです。

「ここではそういった乗り物は禁止されている。」
「市に問い合わせてみろ、どうせダメと言われるだろうが。」

などと暴言をはかれ、その後すぐ、友人Tは怒り心頭で市の担当課に
問い合わせを行ったらしいのですが、市の担当の方は、
「周りの人に迷惑が無ければ走行は問題ない」という回答を頂き、走行許可を頂いたそうです。

つまり、公園での状況は、管理人が何も知らないのにも関わらず、
ウソをついていたということになります。

友人Tはこの出来事を市の担当課に報告し、指定管理者についての苦情という形で
話を済ませたということです。

上記の話から、公園での走行で留意すべき点を挙げておきます。

  • 管理人が駐在している公園、もしくは管理人の近くで走行をしない。(つまらないイザコザを避ける)
  • 車両の乗り入れが禁止されている公園での走行は避ける。
  • 自転車の練習などができる公園を探すとよい。
  • 公園のHPや園内の看板の注意書きをよく読む。特に書かれていなければ、グレーゾーンに当たる。
  • 許可は、何かしら注意された後に確認してもよい。

安心して走ることのできる公園が見つかるとよいですね。

河川敷

河川敷は公道ではなく、国土交通省の私有地扱いになっていますが、自由使用が認められた区間です。

その為、河川管理道路での走行は、河川管理者から何かしら声を掛けられる可能性はありますが、
道路交通法の違反には当たりません。

モトクロスバイクの走行が問題になった際にも、
警察が取り締まりを行わないのはそういった理由があるからです。

しかし、そのなかでも歩行者・自転車専用道路等の看板があるところは公道に当たる為、
走行は避けましょう。

一番重要なこと

  • 事故を起こさないこと
  • 人にケガをさせないこと
  • 人の物を壊さないこと

電動一輪車・セグウェイに乗る際には、これら3つのことを常に肝に銘じてください。
自分自身がけがを負う、車両が壊れるだけなら幾らでもマシです。

ですがもし、人にケガを負わせて、
しかも軽傷で済まなかった場合には、あなたの人生を棒に振ってしまうかもしれません。

公道での車両の走行は、自賠責保険への加入が必須ですが、公道以外での走行というのは、
自賠責保険もなく、任意保険に加入もできず保険も降りないということを意味しています。

ですから、絶対に人にケガをさせてはいけないのです。

また、こういった事故が起きると、マスコミなどはこぞって電動一輪車の危険性を謳います。
そうなれば、ニッチな電動一輪車乗りの肩身は狭くなるどころか、なくなってしまいます。

そうならない為には、常日頃より以下のことについて気をつけて乗るようにしましょう。

  • 少し乗れるようになったら、ブレーキングの練習を重点的に行う
  • 無理なスピードは出さない。無茶をしない。
  • 視界は10m先以上、25m先をみて、状況を素早く判断する。
  • 人と交差する、すれ違う時は10km/h程度までスピードを落とす。

ブレーキング技術を習得することは非常に重要です。特に、まだ乗り始めて間もない方は、
とっさの判断が必要になったとき、ブレーキングのやり方を体で覚えていない為、
手をつきそうになったり、車体から飛び降りてしまったりと、大変危険です。

とっさの判断が必要になった時でもブレーキングが確実にできるよう、確実に体に覚えさせましょう。

(体で覚えさせるとは、小脳で記憶するということです。小脳で記憶された感覚は、
大脳を使わずに、つまり考えずに行えるようになるのです。そのためには、反復練習が必須になります。)

電動一輪車の制動距離は、どうしても伸びてしまうのは仕方のないことです。

ですので、無理にスピードを出さないことや、
前方でもさらに遠方の状況を見て早めに行動を起こすことが大切です。

人が近くにいるときは、ランニング程度の速度で結構ですので、とにかくスピードを控えましょう。
後ろから超速で追い抜かすといった行為は、本当に危険ですのでやめましょう。

特に、子供の動きに関しては、
避けた方向に向かってきたり、急に飛び出してきたりと、本当に全く予想がつきません。

近くに子供がいる、もしくは前方にいるとわかったら、十分スピードを落としてやり過ごしましょう。

総括

いかがでしたか?ここまで読んで頂いた上で、
「え?電動一輪車の走行って、リスクしかないじゃん。」と思われた方、
ご名答、その通りです。

ですが電動一輪車乗りはそれでも乗り続けるのです。それは何故か。

  • これまでの乗り物にはない、未知の乗車体験を味わうことができる。
  • 電動一輪車という存在の可能性と将来性への期待

この乗り物が普及すれば、世界はもっと良くなる。世界中の電動一輪車乗りたちは
そう信じながら自由を求める活動を続けているのです。

セグウェイが廃れた理由、それはセグウェイがプロダクトとして人には受け入れられない状態のまま
商業化を推し進められてしまった結果だと私は考えています。

セグウェイは形を変え、電動一輪車という乗り物へと進化・ステップアップしました。
その結果、人の社会の中に自然と受け入れられ、
認められるまでの機能・性能・価格に対する価値のあるモノとして成長を遂げたのです。

私もその将来性と可能性に魅了された一人です。
どうですか?あなたも電動一輪車に乗ってみたくはありませんか?

以上、Alai Smi-yo-Theeでした。

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