最初の一台目に最適。ninebot one S2レビュー

レビュー

今回は、ninebot one S2についてレビューを行います。

私としては「初めの一台目はコレ!」と周りに進めている程、初心者向けに最適な電動一輪車で、
購入を検討されている方、電動一輪車に乗ってみたい方には是非チェックして頂きたい内容です。

概要

ninebot-segwayから販売されている、2018年に登場した14インチホイールです。
GOTWAY Mten3に続く、小型で軽量かつ高性能なホイールなので、手軽に扱うことができます。

ninebot one S2 batman
バットマンコラボ仕様。スペックに差異はない。

バッテリーの容量によっていくつかのグレードに分けられており、

  • A1:最高速度 18㎞/h~20㎞/h、航続距離 約15㎞
  • S2:最高速度 24㎞/h~26㎞/h、航続距離 約30㎞

という仕様になっています。

日本での平均的な価格帯は、約¥55,000~¥70,000で主に販売されているようです。


スペック比較(one C/one S2)

名称(メーカー)one C (ninebot)one S2(ninebot)
最高速度18km/h24km/h
航続距離12km30km
本体重量12.8kg11.4kg
耐荷重100kg120kg
充電時間1.5h3h
バッテリー容量160Wh310Wh
駆動電圧56V63V
モーター450W500W
タイヤサイズ16″x2.125″ 14″x2.125″
車体ステイ機能不可(オプション)
トロリーハンドル不可(オプション)不可(オプションなし)
バッテリーインジケータ側面装飾LED側面装飾LED
ヘッド/テールライト非搭載非搭載
ウェイトバランスサイドウェイトシングルサイドウェイトダブル
ペダル高さ平均/角度135㎜/12.2°120㎜/8.5°
USB出力ポート非搭載非搭載
Bluetoothスピーカー非搭載非搭載
ペダル角度:水平を0°としたときの、ペダルの内側への傾斜角度。

旧モデルである16インチホイール:ninebot one Cから、外観、機能、スペックの全てが
向上している為、S2を入手すれば旧モデルは手放してしまってもよいと思えるほどです。

特徴

タイヤ

タイヤサイズは、14インチホイールでは一般的な、14″x2.125″が採用されています。

標準的なトレッドパターン。
300km以上乗っていることから、タイヤが既に消耗している。

標準タイヤのスペックを示します。

  • CROSS RANGER(DURO)
  • 14″x2.125″/57-254
  • 210-350kPa(30-50PSI)

ペダル

地面からの高さが低く、ペダル角度も浅いので、足をとても乗せやすく感じます。

目の細かなグリップテープとなっている。

しかしあまりのペダルの低さの為、カーブの際にRがある程度以下になると
ペダルの前側下部を擦ってしまうことがよくあります。

ペダル下部を地面に擦ってしまう。

また、ネジ締めの強さでペダルの開閉具合が変わるので、
ペダルが勝手に開くことのない程度にネジを絞めこんでおいたほうが良いでしょう。

ペダルの開閉感は、ネジの締め方により変わる。

ハンドル

握り手となっているハンドルは、パッドのような柔らかな素材でできており
運搬の際に快適に持ち運ぶことができます。

持ち心地のよいハンドル。

また、ハンドルそのものが空転防止スイッチになっており、
ハンドルを持ち上げると、空転防止がONになっていた場合にフリースピンしないようになっています。

バッテリーインジケータ

側面の装飾用LEDが、バッテリーの残量を示します。

バッテリー残量72%時。走行中はライトが点滅する為、確認できるのは停止中のみ。

ステイバー(オプション)

ステイバー オプション品

別売りのステイバーによって、 車体を安定してステイさせることができます。

金具に全ネジを通して、もう片方で締める。
車体との接続はM4ネジ二本を使用して留める。

旧型のninebot one では車体をステイすることができるシェル形状になっていましたが、
one S2のシェル形状では車体をステイすることはできません。

安定してステイさせることができる。

one S2ではシェルの前後の袖に取り付け用M4ネジ穴があり、
ステイバーを前後どちらにでも設置することができます。

前後のどちらにでも取り付けることが可能。

専用アプリ

最新アプリと本体をBluetoothにより接続することができます。
アプリでは、専用SNSと連動している他、本体の設定を変更することが可能です。

最新アプリのホーム画面

スピードをやバッテリー残量を表示するサークルメーター表示や、車体の設定を行うことが出来ます。

また、スピードを確認する為には「EUC world」などのサードパーティ製アプリを使用することも出来ます。

更に、このアプリではGPSを使用して所有者の位置情報を記録し、SNSにアップロードするといった
ありがた迷惑な機能がありますので、アプリを使用する際には十分注意するようにしましょう。

今回の解説では、使用頻度の高い主要項目を確認していきます。

サークルメーター表示

現在の走行速度やバッテリー残量をリアルタイムで表示するサークル状のメーターです。

サークルメーター表示画面

現在bluetoothで接続している車体の画像をタップする事でサークルメーター表示画面に切り替わります。

接続している車体の画像をタップ

最高速度

最高速度の設定は、よく使う機能の速度モードの3つのうちから選択する形になります。

スピード上限を細かく設定することはできない。

速度上限は

  • セーフモード:4km/h
  • ビギナーモード:7km/h
  • スポーツモード:26km/h

の3つのモードにより選択されます。

ロック・アンロック

アプリのホーム画面でキーボタンを下方向にスワイプすることで、車体のロックが可能です。

アンロック状態。
ロック状態キーボタンを押すことでアンロックできる。

空転防止スイッチ

空転防止スイッチのON・OFF設定は、アプリのメニューにあるナインボット本体設定から行います。

ホーム画面左上のメニューを選択する

持ち上げると停止します。の切り替えでON・OFF設定を行います。

ハンドルバーの校正も可能。

ライト設定

ライト設定は、よく使う機能からライト効果を選択します。
ブレーキ時と走行時のLEDの発光パターンを変更することができます。
様々なパターンを実際に試してみてください。

ライト設定。ブレーキライトはON・OFF機能のみ

付属品

製品に付属する付属品を確認していきましょう。

充電器は日本に対応。INPUT:100-240V 50-60Hz OUTPUT:63V-2.0A
  • 取扱説明書
  • 充電器
  • バルブエクステンダー

この3つが付属します。

取扱説明書の中身は分解手順やスペックなどが中国語で書かれているが、図によって十分理解できる。

ライド・インプレッション

ペダル

ペダルに足を置いた時の感覚は非常に快適ですが、地面を擦るペダルの低さは
カーブをする際にどうしてもネックになってしまいます。

常に地面スレスレのペダル。

どの程度のRならばペダルを擦ることになるのか、検証してみます。

ガリガリに擦っている様子。

乗って確認してみましたが、Rが大体500㎜以下になったとき
特に向きを反転した場合などに擦ることがほとんどのようです。

モーター快適性・応答性

モーターの回転は非常に快適で、乾いた刃物の刃先をなぞるような、ソリッドな回転感覚を受けます。

ninebot one S2で疾走する。

キングソングのホイールはペダル応答性が機械的であり、不自然さを感じることがあります。

KINGSONG KS-14Dレビュー

ninebot one S2はそういった不自然さを感じることは全くなく、
ペダルの角度応答性もとても自然で、カーブや斜面後でも気にせず走ることができます。

駆け抜けるninebot one S2

ウェイトバランス

モーター中心とほぼ同位置に、両サイドに配置されたバッテリーによって、車体の重心バランスは
回転中心に集中している為、アンクルグリップを駆使して快適に車体を操ることができます。

簡単にスラロームを行うことができる。

車体を操ることは非常に快適ですが、ブレーキングで若干ウォブリングが発生しやすいといった
トレードオフの関係があります。

車体が大きくフラつく程のウォブリングはない。

スピード

最高速度は24km/hの為、少し加速するとすぐに最高速度に達してしまい、
ティルトバックが働いてしまいます。

ティルトバックの反応は素早い。

その為、あともう少しだけ加速したくなります。30km/hとまでとはいわず、
28km/hまで最高速度があれば、ティルトバックに達することなく快適に乗ることができることでしょう。

疾走するninebot one S2

ですが薄型、小型の車体では、バッテリー容量がどうしても小さくなってしまう為、
このコンパクトさではこの最高速度・航続距離が限界なのだと思われます。

その他

クッションパッドがシェルに設置されていない為、素足に近い状態だと足首、内ももを痛めてしまいます。その為、ライドの際にはクッション性の高い靴を履くか、厚手の靴下をはいた方がよいでしょう。

しっかりとした靴、靴下を履くことは重要。

このS2はバットマンとコラボしたの特別仕様になっており、車体はブラック一色で染められ、
カバーには蝙蝠のキャラクターがあしらわれています。

黒に統一されたカラーリングと、カバーはバットマンコラボの特別仕様となっている。

©マークがあるので、版権についてはちゃんと許可をとっているようで安心です。

製品の梱包箱。箱への出し入れもしやすく、持ち手もあるので梱包状態の運搬もしやすい。
充電ポート4pinの詳細。キーに合わせて差し込むだけでOK。
電源ボタンでpower off。アプリの設定で長押しにすることも可能。

総括

いかがだったでしょうか。兎にも角にも、最初の一台にはもってこいの電動一輪車です。
纏めとして、良い点、良くない点を挙げておきたいと思います。

至高の一台。

良い点

  • 重心が安定している為、扱いやすい。
  • 乗り心地に癖がない。
  • 走る為のスペックが十分ある。
  • 製品内部の品質が高い。

良くない点

  • ペダルの低さから、一定のRより小さくカーブするとペダルを地面に擦ってしまう。
  • 脚に当たるパッドなどがない為、しっかりとした靴や厚手の靴下を履いていない場合、脚が痛くなる。

小型で手軽であるというだけでなく、走行に十分なスペックがあることと、
製品内部の品質も高い点なども、お勧めできる点であるのがこのninebot one S2です。

【増強版】Ninebot One A1 ナインボット ダブルバッテリー増強版 電動一輪車 一輪セグウェイ

本家「セグウェイ」のスピリットを受け継いだ、本物の「一輪車セグウェイ」は
このA1/S2とZシリーズしかありません。

【AliExpress】 ninebot one S2【\65,649】

ハイエンドモデルとなるZシリーズは、ninebot one Z6のレビューで詳細に解説したいと思います。

ninebot one Z6レビューはこちら。

【AliExpress】ninebot one S2【\69,570】

以上、Alai Smi-yo-theeでした。

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