優秀なホイールと言えるのか?INMOTION V5F レビュー

レビュー

今回は、INMOTION V5Fのレビューを行っていきます。

ninebot one S2と比較すると、全ての性能が上回っている(ように見える)このホイールは、
本当に良いホイールと言えるのでしょうか?

ninebot one S2レビュー記事

今回の内容で、メリット・デメリットを徹底的に分析していきたいと思います。

概要

INMOTIONは電動一輪車をバリエーション展開しており、
V5Fはそのなかでもホイール径が最小の14インチモデルです。

INMOTION V5F

最初にV5が開発されましたが、その後にスペックを向上させ、海外向けに展開されたモデルがV5Fとなります。

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スペック比較

主な14インチホイールとの比較を再度行ってみましょう。
今回は、価格についても比較したいと思います。

名称(メーカー)V5F(INMOTION) KS-14D (kingsong) one S2(ninebot)
平均価格帯\76,000\79,000\68,000
最高速度25km/h30km/h24km/h
航続距離40km35km30km
本体重量11.9kg14.5kg11.4kg
耐荷重120kg120kg120kg
充電時間3.5h3.5h3h
バッテリー容量320Wh420Wh310Wh
駆動電圧84V67V63V
モーター550W800W500W
タイヤサイズ 14″x2.125″ 14″x2.125″ 14″x2.125″
車体ステイ機能安定ステイ可 不可(オプションなし)不可(オプション)
トロリーハンドル純正可(オプション) 標準搭載・引出式不可(オプションなし)
バッテリーインジケータ上面液晶 側面装飾LED側面装飾LED
ヘッド/テールライト標準搭載標準搭載非搭載
ウェイトバランストップヘビーサイドウェイトダブルサイドウェイトダブル
ペダル高さ平均/角度 150㎜/12.5° 140㎜/9.0°120㎜/8.5°
ペダル角度:水平を0°としたときの、ペダルの内側への傾斜角度。

スペックのみを比較すると、V5FよりもKS-14Dの方が上回っていることが分かります。

価格に関しても、KS-14Dとそこまで大差はありません。

INMOTION V5Fと KINGSONG KS-14D

それどころか、トロリーハンドルをオプションで購入すると約¥8,000掛かってしまうので、
価格面でみるとV5Fは一番ハイコストになってしまいます。

INMOTION V5F (インモーション) 一輪セグウェイ オプションパーツ ハンドル (折りたたみタイプ)(Ninebot番外編)

特徴

トロリーハンドル

一番の特徴であるのが、車体本体ではなく、オプションとなるトロリーハンドルです。

サソリの尻尾

スコーピオンテイルとも呼ばれるこのハンドルは、格納・展開といった
二つの状態にすることができます。

ボタンを押して
展開。ボタンを押すまでテイルハンドルはロックされる。

上位機種のINMOTION V10Fにも同様のトロリーハンドルが採用されています。

V10Fとほぼ同等だが、テイルハンドルのRが異なる。

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引き出し式のトロリーハンドルと比較すると、以下のようなデメリットが挙げられます。

  • 引き出し式ほどコンパクトにならない。
  • 車体の外部に取り付けられたような形になる。
  • 転倒した拍子に、ロックが外れてハンドルが振り回される危険性がある。

ペダル

ペダルの位置は他の14インチホイールのどの車輛よりも高く、
またペダルの内側への傾斜角度もきついと感じます。

内側への傾き角度がきつい(12.5°)。

ペダルの表面全体は比較的粗目のサンドペーパー地となっています。

グリップ力は高い、しかしiマークが気になる。

ペダルの開閉によってカバーにキズがつかないように、
iマークのラバーポイントがクッションの役割をしています。

シェル・カバー

シェルの形状のみで車体をステイさせることができます。

ステイバーなどのオプションを必要としない。

タイヤバルブにアクセスしやすいように、ペダル下のカバーが一部開閉するようになっています。

ペダル下部。
開閉が可能で、タイヤバルブにアクセスできるようになっている。

分解整備の際にはカバーのノッチを隙間からこじ開けて取り外す様になるのですが、
これが非常に開けにくい構造になっており、このせいで分解整備自体を億劫にさせます。

タイヤの後方には、付属のラバー製のマッドガードを備えることができます。

マッドガードは付属ネジで留める。

ハンドル

持ち手となるハンドルの下にはフリースピン防止用のメカニカルボタンがついています。

ハンドル下にメカニカルボタンを確認できる。

アプリでフリースピン防止機能をONにしていた場合には、押しながら持ち上げることで
フリースピンせずに車体を持ち上げることができます。

ハンドルを持ち上げるとボタンが押される。

タイヤ

14インチホイールでは標準的なサイズの14″x2.125″のタイヤを装着しています。

標準的だが、緩やかなトレッドパターン。

標準品のタイヤのスペックを示します。

  • (KENDA)
  • 14″x2.125″/54-254
  • 280-450kPa(40-65PSI)

若干ですが、他の14インチホイールのタイヤよりも空気圧が高めになる印象があります。

ヘッドライト・テールライト

ヘッドライトは前方を照らす白色LEDが点灯します。
14インチホイールにしてはそこそこ明るい、といった印象です。

ヘッドライト。暗い夜道でも実用的な明るさを確保できる。

テールライトは独自の赤いテールランプが目を引きます。

赤いテールランプ。トロリーハンドルがない状態。
トロリーハンドル格納時では、テールランプの一部が隠れてしまう。

バッテリーインジケータ

車体の上部、電源スイッチ付近に、バッテリー残量を示す液晶が付いています。

液晶バッテリーインジケータ。(電池残量100%時)

起動している際には常に確認することができるので便利です。

充電コネクタ

充電コネクタ部。

充電コネクタにはLenovo式コネクタが採用されています。

パッド

内ももに当てる為のパッドが標準装備となっています。

内もものクッションとなるパッド。

また、パッド自体がノッチによってカバーから着脱できるようになっており、
メンテナンスなどで分解する際に、パッド下のネジにアクセスしやすくなっています。

パッドの裏側。ノッチになっている為、着脱が可能。

専用アプリ

INMOTION専用のアプリはBuletoothによって車体と通信接続することが可能です。
また、INMOTIONの車種によってアプリで設定できる項目が異なります。

”Vehicle”画面。リアルタイムでのスピードメーターとバッテリー残量が表示される。
設定の際には右上の設定ボタンで”Features”画面を開く。

今回はV5Fで設定できる車両設定の主要項目を確認していきましょう。

”Features”画面。車両により設定項目が異なる。
今回はV5Fの設定画面。

空転防止スイッチ

“Features”画面のSpin-KillでON、OFFの設定が可能です。

通常使用の場合では、ONが推奨されます。

最高速度

“Feaures”画面のMax. Speedで調整が可能です。

ペダル傾き角度

“Features”画面のVehicle Calibrationを選択します。

”Vehicle Calibration”画面。

Pedal Horizontal Adjustmentでペダルの前後方向の角度調整を行うことができます。
V5Fの場合では、+側が後ろに倒れ、-側が前に倒れるようになっています。

0°ではアクセルした際に前のめりになりますので、+2.0°~+3.0°の範囲で、
常に若干後ろ向きとなるようにペダル角度を調整することをおススメしています。

付属品

製品に付属する付属品を確認しましょう。

付属品は、以下になります。

  • 充電器
  • 取扱説明書
  • ユーザーマニュアル
  • マッドガード
  • シール式クッションパッド
マッドガードは本体設置済。
取扱説明書は英語で書かれている。
ユーザーマニュアル
イラスト付きの英語による解説で、乗り始める方にも優しい。

カバーが開閉する機構がある為か、バルブエクステンダーは付属していません。

ライド・インプレッション

ペダル

最初にペダルに足を置いて感じたことは「硬い」ということでした。

ペダルの剛性はよい。

タイヤの空気圧や、ペダルの剛性から起因するものと考えられますが、
硬くて乗りづらく、どうもしっくりこないというのがV5Fです。

まず、ペダル高さについてですが、他の14インチホイールと比べると
地面からの位置が少しだけ高いだけなのですが、乗った時にもなぜか気持ち高く感じてしまいます。

ほんの数cmの違いなのだが…

車体の重心が高い位置にある為、車体のバランスからも高さを感じさているのかもしれません。

このペダルの高さによって、乗っている最中にどんなにRを小さく描いてみても、
ninebot one S2のように底を擦ったりすることはありません。

どんなにRが小さくともペダルを擦ることはない。

また、ペダル内傾斜角度からもわかるように、ペダルが内側に傾いている角度が
他のホイールと比べて少しキツめです。

内側、つまりペダルを閉じる方向に角度がついているわけですが、そうすることで、
ペダルが開いている場合よりも上部パッドへのグリップ力を高めたいという設計思想なのかもしれません。

ペダルに足を乗せる。

ラバーポイントのiマークが分厚く、足を乗せた時に少し引っ掛かりを感じます。

モーター回転快適性

INMOTIONのホイールは、ninebotのホイールから感じられた
乾いた回転感触とは対照的に、濡れたような回転感触を得ます。

モーターに甲高い音はしない。

モーターの回転音もマットな印象を受けます。

スピード

25km/hが最高速度ですが、上限まで加速させると25km/hを少しだけ超えます。(26~27km/h)

疾走するV5F。ヘッドライトを点灯している。

アクセルした際にペダルの前後角度を調整していないと、ペダルが前のめりになる為少し不安感を覚えます。

ペダル応答性

ペダル応答は自然な動きをするので、乗っていて違和感などは感じません。

速度上限に達し、ティルトバックする様子。

速度上限に達した際のティルトバックの反応は割と素早く動きますが、
角度を直ぐに戻すためその点も問題はありません。

トロリーハンドル

トロリーハンドルはとてもいい仕事をします。
押して歩くのに丁度いい高さで、格納・展開もボタン一つで素早く行うことができます。

トロリーの高さはこれが最低限度。

しかし若干チープな出来栄えの為、ガタやグラつきに不快感を覚えます。

KS-14Dとのトロリーハンドル高さ比較。
高さの点のみV5Fに優位性がある。

車体ステイ

シェルによる車体のステイは安定感があり、
左右から少し力を与えたくらいでは転ぶことがありません。

地面が平面なら、直ぐに素早くステイできる。

そのため、車体から手を離して停車させたいときなどに素早くステイさせることができ、大変便利です。

ウェイトバランス

INMOITON V5Fの乗り心地を一言でいえば、「心地よくない、不安な感じがする」です。

他の14インチホールと比較すれば、乗り心地に関しては最低です。

その要因は、バッテリーのウェイトバランスにあると思っています。

トップヘビーのウェイトは、始動時のペダルに足を乗せる際にフラつくことが多い。

電動一輪車は、モーターの中心付近を足首で挟み込むアンクルグリップによってバランスをとることから、
本来ならばバッテリーのようなウェイト成分はモーターと同心円に位置してた方が安定します。

さらに、ウェイトが車体の中心よりも外側にあるということは、
車体の角度変化に対して影響を受けやすくなるということになります。

高速巡行時は安定している。

その結果、アンクルグリップが効果的に働く位置から大きく離れたウェイト成分に車体が振り回されることで、
結果として、スピードが出ていない始動時や、カーブの際にフラツキが発生しやすくなります。

小径ホイールであるがゆえに、バッテリーが占めるウェイトの割合も大きい為
V10Fよりも影響が顕著に感じられます。

加速するV5F。
減速の後、旋回するV5F。赤いテールランプが光る。

このような懸念に対して、INMOTIONは足首でグリップを行うのではなく、
上部パッドを重心として内ももによって挟み込むライディングを推奨しています。

INMOTIONの考えるエルゴノミクスデザインだが、この理論は眉唾モノ。

このライディング法はアンクルグリップ以上にタイヤのグリップ力に大きく依存することと、
カーブの際に小回りが利かなくなるといったデメリットも存在します。

始動が難しい車輛は初心者向けとは言えません。その為、V5Fは初心者を既に脱した
ある程度電動一輪車が乗れる方向けの車輛だと思います。

初心者がINMOTION V5Fを選んではいけない理由

最初に乗る電動一輪車にはおススメしない。

総括

いかがでしたでしょうか。では最後に、良い点と良くない点を改めて纏めたいと思います。

良い点

  • 小径ホイールでありながら約40kmと長めの航続距離を保有していること。
  • トロリーハンドル、ヘッドライト、液晶式バッテリーインジケータといった、
    一通りの機能がこれ一台に揃っていること。
  • 安定した車体ステイやトロリーハンドルの使い勝手など、車体自体が取り回しやすい点。

良くない点

  • トップヘビー型のウェイトバランスであり、車体の中心から重心が離れている点。
  • 上記の理由から、ライド感触に不快な印象を与えること。
  • シェルカバーが外し難く、分解整備がしづらい点。

今回の検証から、V5Fは「走り」よりも、「機能性」に重点が置かれた車両なのだと再認識しました。
そのため、以下のような使い方をするという方にはおススメです。

  • (将来的に)電動一輪車を交通手段として検討している方。
機能性を重視した電動一輪車。

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日本ではまだ電動一輪車が公道で走行することが許可されていません。

電動一輪車・セグウェイが公道を走れる日は現実になります。

ですがもし、電動一輪が交通手段として近い将来用いられるようになるとすれば、
INMOTION V5Fのような取り回しの良さや機能性が重視されるようになっていくものと思われます。

以上、Alai Smi-yo-Theeでした。

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