電動一輪車・セグウェイのタイヤ・インナーチューブ交換方法について解説します。

ハウツー

電動一輪車のタイヤのパンクの原因はインナーチューブの摩耗によるものがほとんどであり、
パンクを直すためにはタイヤを外し、インナーチューブを交換する必要があります。

今回は、INMOTION V10Fのインナーチューブ交換を例に、タイヤの外し方から
インナーチューブの交換と、タイヤの入れ方まで順を追って説明していきます。

用意するもの

電動一輪車を分解・整備する為のツール一式が必要になりますので、
ツールに関する記事で詳細を確認してください。

特に必要になるものについて下記に示します。

主要ツール
  1. 交換用のインナーチューブ
  2. タイヤレバー
  3. ラジオペンチ
  4. 空気入れ
  5. エクステンダー
  6. ドライヤー

ドライヤーはタイヤを温めるために使用します。
タイヤを温めることで、着脱が格段にしやすくなります。

分解【INMOTION V10F】

それでは、INMOTION V10Fを分解していきます。
INMOTION V10Fレビュー

今回の分解は、インナーチューブの交換が目的なので、シェル・バッテリーをモーターケーブルと切り離す
ところまで行い、インホイールモーターからタイヤが容易に取り外せるようにします。

シェル・カバーの取り外し

モーターケーブル接続部までアクセスする為、まずは外側のカバーから取り外していきます。

片側のカバーがネジ留めされている7箇所

ネジをすべて取り外し、カバーを取り外しにかかります。

ドライバーで外していく。
この部分のネジは前後ともに外し忘れが多いので注意

その際、カバーはノッチになって固定されているので、マイナスドライバーで外側からこじ開けていきます。

この二か所周辺にノッチがあるので、片方づつ外していく。

車体の側面の赤いラインのの外側がカバーの端になっているので、ここからこじ開けていきます。

隙間にマイナスドライバーを挟み込み、こじ開けていく。

こじ開けに失敗してしまうと、このようにカバーを割ってしまいますので、慎重に行いましょう。

こじ開けに失敗し、カバーが割れてしまった例。
正直な話、ノッチ構造はこういったことが起こりやすいので採用しないでほしい。

バッテリー・モーターケーブルの切り離し

左右両面のカバーを取り外すことが出来たら、ケーブルにアクセスする為、
コントロールボードボックスのフタを開けましょう。

フタのネジを取り外し、コントロールボードを露出させる。

その際、輪ゴムのようなものがフタの周りに付いていますが、これは防塵・防水の為のガスケットなので
切ってしまわないように注意しましょう。

コントロールボードが露出しますので、取り扱いに注意しましょう。

ガスケットを破損してしまわないように、慎重に取り外す。

まず、バッテリーとコントロールボードのコネクタ(黄色いコネクタ)を切り離します。

バッテリー・コントロールボードの黄色いコネクタを外す。

次に、インホイールモーターとコントロールボードのコネクタ(黄色いコネクタ・白い5ピンのコネクタ)
を切り離します。

インホイールモーター・コントロールボードの黄色いコネクタを外す。
インホイールモータの白い5ピンコネクタをコントロールボードから外す。

これによって、インホイールモーターが独立できる状態になりました。

コードが外された状態、これでインホイールモーターとシェルを分離できる準備が整った。

インホイールモーター・シェルの分離

あとは、インホイールモーターのL字ブラケットと、シェルを固定している両面4本のネジを取り外し、
シェルとインホイールモーターを分離させます。

4本の固定ネジを取り外す。
反対側もネジを取り外す。
ネジを取り外したら、シェルを上に引き抜く。

構造に多少の違いはありますが、どの電動一輪車でも、インホイールモーターのケーブルの切り離しと
インホイールモーターとシェルを固定しているネジの取り外しを行うことは共通しています。

タイヤの外し方

インホイールモーターを独立させたことで、ようやくタイヤの交換ができるところまでになりました。

この状態でやっとタイヤが交換できるようになる。

ここで、ドライヤーを使用して、タイヤを温めていきます。

ドライヤーでタイヤを温める。

こうすることによって、タイヤのゴムが伸び、タイヤを外しやすくする効果があります。

だいたい2~3分程度温めて、タイヤを手で触ってみて、温まっていることを確認します。

まんべんなく温める。

タイヤが温まった状態から、タイヤレバーを使用してタイヤを外していきます。

タイヤが冷めないうちにタイヤを外す。

タイヤレバーは、金属製のものを使用すると、リムを痛めてしまう可能性がありますので、
このような、樹脂製のものを使用してください。

タイヤレバーをホイールのリムとタイヤのビートにの間に差し込んでいきます。
その際に、レバーのツメの向きは下側(めくり返したときに上側になる)にして差し込みます。

タイヤレバーを差し込んでいく。

「バチンッ!」と音がするまで奥へ差し込みます。

ここでは例としてタイヤレバーを3本差し込んでいますが、これから行う作業が難しい場合には
2本でも構いません。

二本から三本を差し込んで作業を行う。

手前のタイヤレバーから起こしていきます。

その際に、ホイールのリムを支点にして、タイヤレバーに
てこ を効かせるようにして起こすようにするのがコツです。

タイヤレバーを起こす。てこを意識すること。

一本目のタイヤレバーを起こしたら、隣の二本目のタイヤレバーも同様に起こしていきます。

もとに戻ろうとする一本目を抑えながら二本目を起こす。

その際に、一本目のタイヤレバーが元に戻ろうとするので、戻らないように抑えながら、
二本目、三本目も起こしていきます。

順に起こしていく。この際に、起こしたレバーが元に戻りやすいことに注意する。

タイヤレバーを3本とも起こし終われば、その部分のタイヤが外れかかっていることが確認できると思います。

そうしたら起こしたレバーを取り外し、タイヤの外れていない周囲へ同様の作業を繰り返し行っていきます。

起こした周辺から、徐々にタイヤを起こすことを繰り返していく。

ある程度繰り返し行えば、タイヤを手で取り外せるようになりますので、
そこまで到達したら、あとは手でタイヤを外します。

ある程度行えば、手で外すことができるようになる。

これで片方のタイヤを外すことができました。今回はインナーチューブの交換が目的ですので、
片方のタイヤを外すのみに留めておきます。

片側のタイヤが外された状態。

タイヤ自体を交換する場合には反対側もリムから取り外し、リムとタイヤを完全に分離します。

インナーチューブの交換

現在タイヤに装着されているインナーチューブを、外したタイヤの隙間から取り外していきます。

インナーチューブを内から取り出す。

インナーチューブのタイヤバルブはリムの穴に刺さっている為、これを抜き取ります。

タイヤバルブを押しこんで、リムの穴から抜き出す。

抜き取りが難しい際にはラジオペンチを使用してください。

タイヤバルブをリムから取り外せば、インナーチューブは取り外すことができる。

インナーチューブが取り外せたら、新品のインナーチューブを入れていきます。

新品のインナーチューブを入れる。

もし現在使用しているインナーチューブがパンクしていた場合は、修理パッチなどで修理せずに
新品に交換することをお勧めします。

タイヤバルブをリムの穴に通します。その際に、もとのバルブの向きになるようにしましょう。
V10Fではバルブの向きは右を向いています。

タイヤバルブをリムの穴に通す。

タイヤバルブを穴に入れづらい場合には、ラジオペンチを使用して下さい。
その際に、バルブを傷つけないように無理な力で挟まないようにしましょう。

新品のインナーチューブを仕舞う。ねじれないように注意する。

タイヤの隙間からインナーチューブがねじれないように入れていきます。

空気を少し入れて、収まりを確認する。

インナーチューブを入れ終えたら、すこしだけ空気をいれてインナーチューブの収まりを確認します。

ねじれなどがなく、収まりも問題なければ完了です。

タイヤの入れ方

タイヤを元に戻していきます。
少しだけ空気を入れてしまった場合には、再度抜いておきましょう。

ここで再度、タイヤを拡げるためにドライヤーでタイヤを温めます。

再度タイヤを温める。

温まったことが確認出来たら、タイヤをはめていきます。

まずは何処からか一か所タイヤビートをリムに落とし始めます。

タイヤが冷めぬうちに、タイヤを入れ始める。

リムに落とした周辺も落ち始めるので、同様に落としていきます。

徐々にタイヤのビートをリムに落としていく。

最後に、ゴムが延び切らずに落ちるのが難しく、力が必要になる箇所がありますが、
これも両端から徐々に落としていけば最後には完全に嵌るようになります。

残った箇所ほど嵌めることが難しくなる。両サイドからビートを徐々に落としていく。
また、タイヤを温めることでこの嵌めやすさが格段に向上する。

これでタイヤを元に戻すことができました。

ビートが完全に嵌まり、タイヤが装着された状態。
あとは分解したものをもとに戻して空気を入れて完了。

総括

いかがでしたでしょうか。各車輛によってインホイールモーター・シェルの分離までの方法は異なりますが、
タイヤの外し方からタイヤの入れ方は共通しています。

一度でも修理を行うことができれば、電動一輪車のメンテナンスについて自信がつきますし、
交換することを前提にしてタイヤ・インナーチューブの摩耗を気にせず走行できるようになります。

今回はインナーチューブの交換例でしたが、次回以降の記事でタイヤの交換例についても
他の車輛で実践しながら解説していきたいと思います。

以上、Alai Smi-yo-Theeでした。



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