S20 Eagleはこれまでプロトタイプが数台製作され、オフロードや急こう配な坂道などの
厳しい条件での実地テストが行われていました。
最終的に、KINGSONGはS20の性能検証を完了し、生産工場ではS20の量産体制に入ったようです。
今回は、現状の進展から判明している内容や、販売までの今後の展開について見ていきたいと思います。
技術的問題による生産遅延の可能性
S20 Eagleの販売開始は、当初の予定では2021年12月下旬と言われてきました。
S20 Eagleが発表された時点で2021年の8月下旬であった為、残り4~5か月では、
プロトタイプの検証完了から生産・販売までに至るとは到底考えられませんでした。
ですので、問題なく開発工程が進んだとしても、量産機の販売開始は
2022年春が妥当であると考えられてきました。
しかし、プロトタイプにおける検証で、技術的に解決しなければならない問題が発覚したため、
販売はさらに遅れることが確定していました。
12月31日
親愛なるお客様へ
キングソングインテル株式会社(以下、KING SONG)は、より良い製品とサービスを提供するために、EUC Eagle 20のバッチ生産手配を正式にお知らせします。
1. まず第一に、KING SONGチームは私達のプロダクトのすべてのあなたのサポート信頼に感謝し、 EagleS20について、我々のEUCの生産を全面的に尊重する為、遅延が発生してしまうことを謝らなければなりません。
私達は、Eagle S20の初期バッチの生産日付が2022年2月となることを認識しています。2. キングソンチームは、常に世界をリードするホイールを提供するために専念しています。我々のR&Dチームは126VソリューションをEagle S20に採用し、あなたのライディング体験を劇的に向上させることを目的としています。そのためには、BMSの変調に対応した新たな技術的ブレークスルーが必要です。
3. また、技術革新に伴い、安定性を向上させるために、より多くの総合的な試験が必要となり、高品質で安定した車輪を実現することができます。
4. いずれにせよ、またまた遅くなって申し訳ありません。KING SONGチームは一貫して、お客様に優れた製品とサービスを提供するために最善を尽くします。
引用:Announcement for Batch Production EUC Eagle 20
技術的に解決しなければならない問題とは、主に以下の内容でした。
- 出力電圧126V
- 高電圧に伴うBMSの開発
電動一輪車では、バッテリーの出力電圧が100V以上の車輛は未だにありません。
やはり、126Vという高電圧仕様では、技術的にも挑戦が必要だったものと思われます。
また、未確認ではありますが、kuji rolls氏がS20をデモンストレーションした際に、
車輛が炎上してしまったとの情報があります。
バッテリーの安全性は電動一輪車で最も重要ですから、時間をかけてでもよいので、
安全な設計・製造品質となることを期待したいと思います。
量産体制
今回入手した写真の情報では、既に量産体制に入っており、
アセンブリパーツが多数製造されていることがわかります。
コイルショックに関しては、初期のアナウンスの通りに、DNM RPC-2Sが採用されるようです。
タイヤに関しては、初期の候補では挙げらていなかった下記のデュアルパーパスタイヤが採用されるようです。
JILUER J-820 2.75-14
以前紹介した、私がS18に装着しているIRC TR-1のようなクロスタイプのトレッドパターンではないので、
より柔軟にオン・オフロード両方の走行が楽しめるものと思われます。
今後の展望
既に組み立てを完了した車輛も確認することができますが、これらの車輛は
有名インフルエンサーに数十台の量産試作機(プリプロダクションモデル)をそれぞれに配布して、
市場での初期テストを行うためのものである可能性があります。
その為、我々一般の消費者が量産機(プロダクションモデル)を入手できるようになるのは、
2022年3月~4月という時期の可能性が高いと思います。
私の予想では、2022年の7月頃まで開発・検証は継続されるものと考えていましたので、
予想以上に速い展開に驚いています。
さらに詳しい情報が入り次第、お伝えできればと思います。
以上、Alai Smi-yo-Theeでした。
コメント